スポーツで膝が痛い|外側・内側・お皿の下で比べる3つのトラブルを比較

走ると膝の外側が痛い。
階段で内側の少し下が痛む。
ジャンプの着地でお皿の下が痛い。
ひとくちに「スポーツ中の膝痛」といっても、場所や痛みが出る動きによって、まず確認したいことは変わります。

このページでは、ランナー膝(腸脛靭帯炎)・鵞足炎・ジャンパー膝(膝蓋腱障害)を同じ基準で比べます。
自分に近い特徴を探し、練習をどう見直すか考える入口としてお使いください。
痛む場所だけで診断はできません。

まず、痛む場所を比べてみましょう

痛む場所の目安

考えられるもの

痛みが出やすい場面

膝の外側

ランナー膝(ここでは腸脛靭帯に関係する膝外側の痛み)

走る途中、下り坂、走行距離を増やした後

膝の内側から少し下

鵞足炎・鵞足部の痛み

走った後、階段、方向転換

お皿のすぐ下

ジャンパー膝(膝蓋腱障害)

ジャンプ、着地、ダッシュ、スクワット

 

同じ場所でも別の原因で痛むことがあります。
指で押した場所、痛みが出る動き、腫れの有無、始まったきっかけを合わせて見てください。

どんな動きで痛む?3つの特徴

ランナー膝|膝の外側

走り始めは平気でも、距離を重ねるうちに外側が痛くなることがあります。
下り坂や傾いた道でつらい人もいます。
ランニングや陸上、トレイルなどで、走行距離・速さ・坂道の練習を増やした後は、まずその変化を振り返ります。

「外側の筋が硬いから」と一つに決めず、股関節や足首の動き、片脚で支える動作、練習の組み方も確認します。
腸脛靭帯に関係する痛みの仕組みには、研究上も複数の考え方があります。[1]

鵞足炎|膝の内側から少し下

鵞足は、太ももから来る複数の腱が、すねの内側上部に付く場所です。
膝の関節の内側そのものより少し下を押して痛むかが、位置を確かめる目安になります。
走った後や階段、切り返しで気になる場合があり、ランニング、サッカー、テニスなどでも見られます。[2]

練習量の増加に加え、股関節・足部の使い方や、太ももの内側・裏側の状態も確認します。
ただし、内側の痛みがすべて鵞足炎とは限りません。
腫れや引っ掛かりなどがあれば、別の問題も考えて評価が必要です。

ジャンパー膝|お皿のすぐ下

膝のお皿とすねをつなぐ膝蓋腱に負担がかかる痛みです。
踏み切り、着地、ダッシュ、スクワットでお皿のすぐ下が痛みやすく、バスケットボール、バレーボール、バドミントンなどで見られます。

ジャンプ回数だけでなく、試合が続いた週、筋トレを追加した時期、休み明けに一気に練習へ戻した時期も手がかりです。
負荷を調整しながら、膝を伸ばす筋力運動から競技動作へ段階的につなげることが勧められています。[3]

自分で確認したい6つのこと

  1. どこが痛む? 外側、内側の少し下、お皿の下。指一本で示せるか、広い範囲か。
  2. どの動きで痛む? 走る途中、下り坂、階段、切り返し、踏み切り、着地など。
  3. 押すと痛む? 左右を比べ、強く押し続けずに位置を確かめる。
  4. 最近の負荷は? 距離、ペース、坂道、ジャンプ回数、筋トレ、試合数や練習頻度の変化。
  5. 翌朝はどう? いつもより痛みやこわばりが残るか。
  6. 日常でも困る? 歩く、階段を使う、立ち上がる動作への影響。

セルフチェックは診断ではありません。
痛みを再現するために、ジャンプや片脚スクワットを何度も試す必要はありません。

運動を続けるか休むか、二択で考えない

痛みを我慢して同じ練習を続けると、負荷が積み重なることがあります。
一方で、すべての運動を長く止めることだけが答えとも限りません。

まずは痛みが強く出る動きの量を減らすことから始めます。
たとえば、ランニングなら距離・速度・下り坂を、ジャンプ競技なら跳ぶ回数・着地の強さ・連日の練習を見直します。
痛みが落ち着く範囲の活動を選び、その日だけでなく翌朝の反応も確認します。

翌朝に明らかに悪化するなら、前日の負荷が大きすぎた可能性があります。
量や強度を一段下げて調整しましょう。
落ち着いた状態が続いてから、競技の動きを少しずつ戻します。
ジャンパー膝の運動療法でも、負荷の管理と段階的な筋力運動が中心に置かれています。[3]

フォームだけに原因を求めず、股関節・足首・足部の動き、筋力、睡眠や休養、練習計画も一緒に見ます。好きなスポーツを続けるために、今の負荷を調整するという考え方です。

先に整形外科などで相談したい症状

転倒や衝突の後に強く痛む、急に大きく腫れた、体重をかけて歩けない、膝が引っ掛かって伸ばせない(ロッキング)、安静時にも強く痛む場合は、運動を中止して早めに医療機関へ相談してください。熱や赤みを伴う腫れも早めの確認が必要です。[4]

大きな異常がなくても、痛みが長引く、練習を減らしても改善しにくい、日常の歩行や階段に影響する場合は、自己判断を続けず相談しましょう。

当院で確認すること

沼袋ゆうしん整体接骨院では、痛む位置だけでなく、いつから・何を増やしてから痛むようになったかを伺います。歩き方、スクワットや片脚動作、必要に応じた競技動作を確認し、股関節・足首・足部の動きや左右差も見ます。

その上で、今避けたい負荷と続けられる活動を整理し、運動量の調整や段階的な再開について一緒に考えます。医療機関での評価が必要と考えられる症状は、受診を優先してご案内します。

自分に近いものを、個別ページで詳しく

  • 外側が気になる方:ランナー膝(腸脛靭帯炎)のページへ
  • 内側の少し下が気になる方:鵞足炎のページへ
  • お皿のすぐ下が気になる方:ジャンパー膝(膝蓋腱障害)のページへ

痛む場所は、調べ始めるための手がかりです。
動きと練習量の変化を合わせて見ると、次に何を調整するかが見えやすくなります。
判断に迷う場合は、症状と競技の予定を含めてご相談ください。

主な参考資料

  1. Hospital for Special Surgery, Iliotibial Band (IT Band) Syndrome(膝外側痛、下り坂、練習量、評価)。
  2. American Academy of Orthopaedic Surgeons, Pes Anserine (Knee Tendon) Bursitis(鵞足部の位置と症状)。
  3. Dutch multidisciplinary guideline on anterior knee pain: Patellofemoral pain and patellar tendinopathy(膝蓋腱障害の教育、負荷調整、段階的運動)。
  4. NHS, Knee pain(早めに受診したい症状)。